2020年1月28日 於 一橋講堂(東京・神保町)

サービス業・小売業の成長戦略
~人手不足・市場縮小する業界の難題を乗り越える戦略と組織能力~

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About
サービス業・小売業特有の課題を乗り越える

新規事業の模倣されるスピードが早くなり、業界内の競争も激しくなるばかりです。また、業界の垣根を超えた新規参入も増え、業界構造そのものが揺らぐ時代が来ています。

一方で、従来の競争優位を成立させてきた組織能力にも変革の必要性が迫られています。コンビニの24時間営業問題に代表される人手不足・政府主導の働き方改革・外国人労働者の受け入れ、そしてヒトの代替/補完まで実現しつつあるテクノロジーの発達など、社会的・技術的な変化が大きくなるなか、企業が独自性を保つためのケイパビリティもアップデートする必要があります。

こうした時代は、変化の激しい時代ともいえますが、決して予測できなかった変化が起きているわけではありません。競争に勝ち残るために経営者に求められることは、自らのビジョンを描き、それを実現できる戦略と組織を構築することでしょう。

今回のセミナーでは、「業界の難題を乗り越える」というテーマのもと、「戦略論」の分野では「ストーリーとしての競争戦略」の著者である一橋大学教授楠木建先生をお招きし、競争を勝ち抜くために必要な戦略や経営者の視点について講演頂きます。また、「組織論」の分野では近年注目をあびている幸福学の研究をされている慶應義塾大学前野教授にご講演頂きます。他にもサービス業・小売業界において組織変革に挑戦し、ユニークなポジションを築いている企業様にご登壇頂き、競争優位性を構築した戦略や組織作りについて様々な側面からお話を伺います。

基調講演
『戦略ストーリーのクリティカル・コア』

優れた戦略ストーリーには「部分的非合理」が埋め込まれている。競争戦略をストーリーとして考える視点から、優れた戦略の条件を考察する。

Keynote Speech
楠木 建 氏
一橋ビジネススクール 国際企業戦略専攻 教授

専攻は競争戦略。企業が持続的な競争優位を構築する論理について研究している。大学院での講義科目はStrategy。一橋大学大学院商学研究科博士課程修了(1992)。
一橋大学商学部専任講師、同大学同学部助教授、同大学イノベーション研究センター助教授、ボッコーニ大学経営大学院(イタリア・ミラノ)客員教授、一橋ビジネススクール国際企業戦略専攻准教授を経て、2010年から現職。

主催者講演
『サービス業・小売業の次世代マネジメントへのアップデート
~顧客価値・組織能力の拡張とコスト構造最適化を両立させる変革~』

慢性的な人材不足時代、サービス業・小売業においては、アルバイトスタッフの人手もさることながら、店長/現場責任者/エリア責任者といったミドルマネージャーのリソース不足がビジネスのボトルネックになりつつあります。また、期待されている外国人など、多様な人材を即戦力化するまでにかかる時間が長くなりつつあり、組織能力を維持することの難易度は高まるばかりです。

一方、お客様に提供する価値に目を向けると、新業態/新商品に対する競合の追随スピードはますます速くなり、顧客から求められるサービス品質は高まり続けていくでしょう。決済方法など様々なテクノロジーが広がり、現場は複雑なオペレーションにキャッチアップする必要性にも迫られています。

こうした時代の要請に対応し、変化し続けるためには、顧客満足度に直結する価値・品質をアップデートしつつ、人手をかけずにその価値を全ての店舗・現場に行き届かせる組織やコスト構造を実現する必要があります。そのためには、1人当たりがマネジメントできる人数や店舗数を増やす効率性の観点と、1店舗あるいは1人に対する支援を手厚くして品質を高める観点という相反する視点をバランスさせる組織づくりに取り組む必要があると考えています。

人手不足時代を勝ち残る最適な組織の在り方ついて、多店舗ビジネスを展開する様々な業界の先進企業が取り組みつつある事例と財務インパクトを中心に紹介します。

Keynote Speech
高橋 勇人 氏
ClipLine株式会社 代表取締役社長

京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科修了後、アクセンチュア株式会社、株式会社ジェネックスパートナーズにおいてコンサルタントとして多数の多店舗展開企業の経営改革を主導。回転寿司チェーン「あきんどスシロー」を始め、売上数百億〜1千億円規模の企業の業績向上と組織変革を完遂。2013年ClipLine株式会社を創業し、コンサルティングノウハウを活かしてClipLineを開発。AIなど先端技術の応用可能性を検証する一方で、サービス業の価値の源泉である人材の育成こそが真の生産性向上につながるという思想を持つ。

キーセッション
『吉野家の店舗マネジメントインフラの刷新と
業界課題に挑む3つの重点施策』
積極的なIT投資やグローバル展開で外食業界をリードする吉野家ホールディングス。

本セッションでは、原材料費や人件費の上昇が利益率を圧迫する外食業界において、利益創出のために吉野家が取り組んでいる3つの重点施策~外国人教育、新商品の展開、客単価向上施策~について、その背景や現場への展開プロセスについて詳細を深堀します。また各重点施策の実行支援の裏側で機能した直近数年のClipLineの活用と実行支援コンサルティングの役割についても具体的に伺います。
  • 鵜澤 武雄 氏
    株式会社吉野家ホールディングス
    執行役員グループ財務経理本部 本部長

    1985年(株)吉野家入社、吉野家で店長を経験後、財務・システム担当部長を歴任する。 取締役企画本部長として吉野家の全社戦略の立案と推進を担当。また、テクノロジー関する研究・活用を積極的に行い、吉野家のデジタル戦略を担う。現在は吉野家ホールディングスの執行役員財務経理本部長として、グループファイナンス・グループのシステム統合、業務プロセス改革PJを担当。

  • モデレータ 金海 憲男
    ClipLine株式会社 取締役

    日本航空にて整備部門における予算策定/管理業務、エンジニア職等に従事後、ジェネックスパートナーズに参画。様々な業界において、高橋とともにクライアントの内部に入り込むハンズオン型での支援においても業務改革、マーケティング、新商品開発等で多数の財務成果を創出。営業、クライアント支援全般を統括しクライアントニーズをプロダクト開発に活かす。
    大阪大学基礎工学部卒業、同大学院基礎工学研究科修了。

パネルディスカッション
『先進企業における組織変革の実践』
~アパレル・多業態ビジネスにおける店舗マネジメント変革と効果~
クラウドOJTサービスClipLineをご導入頂き、組織変革を進める企業様より、導入エピソードを伺います。導入前の背景、期待した効果、導入した結果として起きた組織の変化についてお話しいただきます。
メンズインナー領域で国内トップシェアの衣類メーカーであり、同時に多様な事業を展開するグンゼ株式会社のグループ会社としてアパレル小売事業を牽引する株式会社ジーンズ・カジュアルダン。カジュアル衣類専門店として関西を中心に全国32店舗を運営しています。

アパレル小売業界ではAmazonに代表されるECやD2C業態が増えつつあり、中間マージンや店舗費用を省くことで販売価格を下げることを強みにしています。
そのなかで、実店舗を持つ業態は、実店舗ならではの強みを活かし付加価値を生む必要性に迫られています。
ジーンズ・カジュアルダン社においても、店舗運営力の強化やお客様体験を最大化する人材育成を、経営全体として力を注いでいます。
同社代表の中平氏に、成熟市場の中で収益性を確保するための同社の戦略や組織について伺います。
パチンコ領域で業界1位の店舗数を誇る総合エンターテインメント企業「株式会社マルハン」の子会社であるマルハンダイニング。パチンコに併設される飲食店やコンビニなど多様な業態を569店舗運営しています。

同社珈琲業態の「バンカレラ」の大きな特徴として、店舗の業務を1名のアルバイトで実運営していることが挙げられる。
この組織体制をブラッシュアップすべく、マルハンダイニングが取り組んだことは、スーパーバイザーの削減、スタッフの離職率低減、新人への教育時間短縮といった取り組みです。
離れた拠点、かつ1店舗あたり小人数の効率的なオペレーションにもかかわらず、同社の理念への共感や業務品質を落とさず、教育とマネジメントを行き届かせることに成功しています。
優れたコスト構造を実現した同社の多業態・多店舗マネジメントの要諦を伺います。
  • 中平 浩司 氏
    株式会社ジーンズ・カジュアルダン
    代表取締役社長

    関西大学工学部卒、1991年グンゼ株式会社入社、アパレル事業(レッグウエア)の生産~販売戦略部門の統括責任者、同時にグンゼソックスインドネシア副社長、兵庫グンゼ株式会社代表取締役を兼務。
    2016年4月M&A時に株式会社ジーンズ・カジュアルダン常務取締役、2018年1月 代表取締役就任。

  • 鈴木 寛 氏
    株式会社マルハンダイニング
    FC珈琲事業部 部長

    流通経済大学経済学部経営学科卒業。株式会社シダックスコミュニティー勤務ののち、中国、ベトナムと海外に拠点を移し広告代理店、貿易を学び、マニュライフ生命保険株式会社、営業のプロになるべく店舗営業、法人、個人営業、形のない保険販売を経験、株式会社マルハンダイニングに入社、パチンコ事業付帯の飲食事業ごはんどき、ミスタードーナツ、ファミリーマートFC事業を任されたのち、株式会社太平洋クラブへ出向を経て、2016年よりFC珈琲事業部にてバンカレラ268店舗、スクロップコーヒーロースターズ2店舗、卸業兼任。部長に就任現在に至る。

  • モデレータ 金海 憲男
    ClipLine株式会社 取締役

    日本航空にて整備部門における予算策定/管理業務、エンジニア職等に従事後、ジェネックスパートナーズに参画。様々な業界において、高橋とともにクライアントの内部に入り込むハンズオン型での支援においても業務改革、マーケティング、新商品開発等で多数の財務成果を創出。営業、クライアント支援全般を統括しクライアントニーズをプロダクト開発に活かす。
    大阪大学基礎工学部卒業、同大学院基礎工学研究科修了。

特別講演
『従業員満足度から従業員幸福度へ
幸福学を取り入れる新しい経営マネジメント論』

従来、顧客満足度(CS)や業績に相関関係があるのは、「従業員満足度(ES)」と言われてきましたが、今、企業のパフォーマンスに大きな影響を与えるのは従業員「幸福度」であると言われるようになりました。

近年アメリカを中心に研究が進んでいる領域に「幸福学」という分野があり、先進的な企業は既に経営に取り入れ始めています。 従業員を不幸にする企業が競争に勝てる時代は終わりつつあり、これからは働く人を幸せにする企業しか生き残れない時代になるということは多くの方が気付いていることではないでしょうか。

幸福のカタチは人それぞれ異なりますが、幸福になるメカニズムは「4つの因子」から構成されており、組織の中で再現性のある取り組みが可能になります。

経営資源のなかでも人的資源が特に重要なサービス業・小売業の経営者の皆さんが、今後継続的に成長していくための手段として、最先端の「幸福学」にもとづく人材マネジメント・経営論と事例をご紹介します。

Keynote Speech
前野 隆司 氏
慶應義塾大学大学院
システムデザイン・マネジメント研究科教授

慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授
1984年東京工業大学卒業、1986年同大学修士課程修了。キヤノン株式会社、カリフォルニア大学バークレー校訪問研究員、ハーバード大学訪問教授等を経て現在慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長兼務。博士(工学)。著書に、『感動のメカニズム』(2019年)、『幸福学×経営学』(2018年)、『幸せのメカニズム』(2014年)、『脳はなぜ「心」を作ったのか』(筑摩書房,2004年)など多数。日本機械学会賞(論文)(1999年)、日本ロボット学会論文賞(2003年)、日本バーチャルリアリティー学会論文賞(2007年)などを受賞。専門は、システムデザイン・マネジメント学、幸福学、イノベーション教育など。

開催概要
日時 2020年1月28日
タイムテーブル 12:30 受付開始
13:00 主催者挨拶
13:20 基調講演
14:10 主催者講演
14:40 休憩
14:55 キーセッション
15:45 休憩
15:55 パネルディスカッション
16:55 休憩
17:05 特別講演
17:55 イベント終了
会場 一橋講堂(東京)
〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋2丁目1−2 学術総合センター2F
定員 400名(抽選制)
参加費 無料
イベント運営 主催:ClipLine株式会社
注意事項
  • プログラムの内容・講演者等は予告なく変更する場合がございます。
  • 応募多数の場合は、予告なしでフォームを閉鎖させていただく場合がございます。
  • 競合他社/同業者のお申込み等、主催者の判断によりお断りする場合がございます。
  • 不参加の場合、当日お渡しする配布資料等をお送りすることは致しません。
  • 1社あたりのご参加人数を制限させていただく場合がございます。
お問い合わせ先 sales@clipline.jp
アクセス 東京メトロ半蔵門線、都営三田線、都営新宿線 神保町駅(A8・A9出口)徒歩4分
東京メトロ東西線 竹橋駅(1b出口)徒歩4分